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ガイソー足立店

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ただ塗るだけじゃない!通気緩衝工法ってなんだろう?

2023.03.20
ガイソーブログをご覧の皆様、こんにちは!
イヤホンはコード派の松井です。
ワイヤレスイヤホンに憧れて使用したこともありましたが、すぐに紛失してしまいました。
自分の性格に合ったツールを使うことが大事だな~と思い知りました。


さて今回は、ベランダ防水工事のご紹介をいたします。
ベランダ防水工事は非常に奥が深い工事です。

既存の防水層の種類や症状、勾配など、様々な要素から最適な施工方法を判断しなければなりません。
時には過去の工事履歴を加味しなければならないことも。

実例を挙げて、ご紹介していきます。
ちょ~っと長いですが、良ければ最後までお付き合いください(*^^*)

①施工前

的確な診断が重要
こちら施工前のベランダの様子です。

築20年超えで初めての外装リフォームということで、ベランダの傷みも心配されていました。
既存は、枠にコンクリートを流し込んでかためてできている「コンクリート押さえ」です。

枠は反り、コンクリートの表面が大きく剝がれている箇所や、ひび割れ箇所がたくさんありました。
また、常に湿っているような色をしていることから、雨水を吸い込みやすい状況になっていることが分かります。
室内への雨漏りを引き起こすリスクも非常に高く、急を要する状況です。

適切な防水塗装工事を行う必要があります。


②下地調整

欠かせない下地調整
防水塗装工事に入る前に、まずは、下地調整を行います。
下地調整を怠ると、その後の仕上がりにも影響してしまいます。

枠は全て撤去し、代わりにシーリング材を充填。
表面が剝がれた箇所やひび割れ箇所も、シーリング材でなぞるようにして一つ一つ補修していきます。

下地調整を終えると、プライマーを塗布します。

③自着シートの敷き込み

「密着工法」と「通気緩衝工法」
コンクリート押さえの場合の防水塗装工事は、大きく分けて2つの方法があります。

一つは「密着工法」、もう一つは「通気緩衝工法」です。

どちらも防水材を塗装して仕上げる工法ですが、ある一点において大きな違いがあります。
それは、コンクリート(塗装面)と塗膜の間に「通気」を確保しているかどうかです。

「密着工法」は、既存のコンクリートの上に直接防水材を塗布するので、空気の逃げ道がありません。
対して「通気緩衝工法」は、コンクリートの上に通気緩衝シートを敷いて通気を確保してから、防水材を塗って仕上げます。

通気緩衝シートの接着面は亀の甲羅のような凹凸がある形状をしています。
凸部はコンクリートに貼り付きますが、凹部は貼り付きません。この凹部が、空気の逃げ道になるのです。
通気緩衝シートの凹部を通った空気は、脱気筒まで誘導され、排出されます。

どちらの工法も、施工直後の仕上がりは同じように見えます。
しかし、通気が確保できていない密着工法の場合、
空気が排出されず、塗膜が押し上げられて膨れてしまうことがあります。

数ヶ月後、早ければ数日後に症状が現れる場合も。
膨れた箇所のみ切り取って補修することができますが、いたちごっこになってしまいます。

通気緩衝工法は密着工法に比べ高価になりますが、
密着工法で施工後に補修が必要になる可能性も考えると、断然、オススメです!

④ウレタン塗膜防水材の塗布

自着シートの敷き込みと脱気筒の取り付けを終え、防水材の塗装に進みます。

使用するのは、ウレタン塗膜防水材です。

塗装の工程としては、
⒈ウレタン塗膜防水材塗布 1回目
⒉ウレタン塗膜防水材塗布 2回目
⒊トップコート塗布

です。工程ごとに乾燥期間を設けて、重ねて塗っていきます。

⑤トップコート塗布

最後の仕上げ
トップコートを塗って、いよいよ完成です!

今後は、このトップコートを定期的に塗り重ねるだけで、防水効果を維持することが可能です。

通気緩衝シートとウレタン塗膜防水材を組み合わせた通気緩衝工法の強みでもあります。

before➡after

施工前は、細かいものから大きなものまで、
無数のひび割れが走っていますね・・。

洗濯物を干す際、コンクリートが剥がれた箇所に
足を引っ掛けてしまうこともあったそうです。
いかがでしょうか!

見違えるほど、綺麗に仕上がりました。

脱気筒は角に設置し、ベランダの使用時に邪魔にならないようにしています。



将来を見据えた、最適な施工方法をご提案いたします!

ご自宅に合った施工方法をご提案するため、まずは、現状を正確に把握するところから!

調査から見積もり作成まで無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
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